腸もみで「自分で動ける腸」を育てる方法

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便秘薬が手放せないあなたへ

若い頃から便秘で悩み、気づけば便秘薬の服用が生活の一部になっている。

本当は、「このままでいい」とは思っていない。

できれば、自分でもう少し自然に出せるようになりたい。

食事に気を付けたり、運動やストレッチを取り入れてみたりと、努力してきた。

でも思うような排便につながらず、薬がないと不安になり頼る。

そんな方は、決して少なくないと思います。

私自身も20代の頃に下剤を使っていました。仕事優先で毎日が精一杯、「服用していくとどうなる」ということより、なんとかしのぐことで「出ないなら飲むしかない」と、改善しようとすることもなく薬に頼っていた状況でした。

だからこそ薬を手放せない気持ちも、やめたいのにやめられない不安もよく分かります。

薬が悪いわけではない。でも知っておいてほしいこと

最初にお伝えしたいのは、便秘薬を使っている、または使っていたことは、決してわるいことではないということ。

どうしても出ない時、苦しさを和らげてくれる「助け舟」としての役割は、とても大切です。ただし、頼り続けることで起きるリスクがあるのも事実です。

便秘薬には、大きく分けて①刺激性の下剤(腸を動かすタイプ)と②非刺激性の下剤(便を柔らかくするタイプ)・③その他になります。今回は①と②について説明します。

①代表的な成分:センノシド(プルゼニド)・ビサコジル(コーラック)・アロエ・大黄・ピコスルファートナトリウム

メリット:即効性がある。頑固な詰まりも無理やり動かして押し出す。

リスク :長期間使い続けると、耐性を生じしやすく腸が自力で動かなくなる。また腹痛を伴いやすい。

②代表的な成分:酸化マグネシウム

メリット:腸に水分を取り入れて便を柔らかくして排便を促します。常用しても副作用が少ない。また腹痛が起きにくい。

リスク :即効性は低い。すでにカチカチに出口に詰まっているものを出す力は弱い。

「便秘薬」の注意点と腸内環境

薬は全て悪者ではなく、使い方によって腸を助けてくれる存在にもなります。ただ「なぜ動きにくくなったのか」と、「薬の特徴」に目を向けることも大切です。

便秘薬で無理に排便を促す状態が続くと、便と一緒に腸にとどめておきたい善玉菌まで流れてしまうことがあります。

腸内環境が乱れることで、

・腸のぜん動運動が弱まりやすくなる

・排便のタイミングがわかりにくくなる

・結果的に、薬に頼る頻度が増えていく

という出ない→薬→ますます出ないの悪循環に陥りやすくなります。

刺激性と非刺激性では、影響の出方に違いがあります。刺激性と比べると影響はかなり起こりにくいとされていますが、ゼロではありません。酸化マグネシウムなどのマグネシウム製剤には、高マグネシウム血症という副作用を起こすことがあります。高マグネシウム血症は、血液中のマグネシウムの濃度が高くなることで様々な症状がおこるものです。初期症状として、立ちくらみや吐き気等が現れることがあります。また腎機能に障害のある人や高齢者に現れやすいとされています。

しかし下剤をやめてもすぐに腸が元に戻るわけではありません。

そして薬以外に、目を向けてもらいたいことがあります。生活習慣や思考のくせもありますが、なかなか直ぐに変えることは難しいと思います。今回は、見直してもらいたい食事の中でも、食物繊維について書いていきます。

食物繊維は「とにかく多く摂る」ではなく「バランス」

便秘には食物繊維」とよく聞くと思います。でも実はここにも落とし穴があります。名前は知っていても具体的に理解している方は、少ないのではないでしょうか?

食物繊維には2種類に分類されます。

水溶性食物繊維:便を柔らかくし、腸内細菌のエサになる

代表的な食材:海藻類(わかめ・昆布・もずく)・果物(りんご・バナナ・キウイ)・オクラ・なめこ・大麦・里芋

不溶性食物繊維:便のカサを増やし、腸を刺激する

代表的な食材:豆類(大豆・小豆)・きのこ類・根菜類(ごぼう・にんじん)ブロッコリー・キャベツ・玄米・全粒粉

便秘がちな方・薬に頼っている方は、まずは水溶性食物繊維を意識して摂ることが大切です。

不溶性ばかり増やすと、腸の中で詰まりやすくなります。

食物繊維は「量」ではなく使い分けバランスになります。「今の腸の状態」をきちんと知ることが重要なポイントです。

さらにその上で、栄養の吸収をよくするために、腸もみを取り入れてほしいのです。

実は、腸というと「大腸」ばかり注目されがちですが、小腸は、食べ物の栄養の80%を吸収する場所です。やさしく腸をもみほぐすことで、腸の働きを整え食べた物の栄養を効率よく吸収することが出来ます。どんなに良い食事をしても、小腸の働きが整っていなければ、栄養はうまく取り込めません。

腸もみが目指すのは「出す」より「整える」こと

腸もみで大切にしているのは、無理に出すことではありません。

腸もみは

✔腸を動かすためだけのものではなく

✔押し出すケアでもない

腸が本来の動きに戻してあげるケアになります。腸をゆるめ、血流を促し感覚を取り戻していく。その土台があってこそ、食事や食物繊維もきちんと活きていきます。

薬は「どうしても」の時のお守り

薬を今すぐやめる必要はありません。薬と上手につきあっていくのも選択肢の一つだと考えています。急にやめることによって、リスクを伴う方もいます。便秘が続くことで、毒素が体内に溜まって健康状態が悪化することにつながります。なので、しばらくは腸もみと併用していただいても構いません。少しずつ飲まないで過ごしてみようと思えるようになってほしいと考えています。

その一方で、取り入れてほしいこと

・水溶性食物繊維を意識した食事

・朝、コップ一杯の白湯

・腸もみ

この3つで腸のスイッチを優しく入れて、腸が自分で動ける環境を育てていきます。

まずは明日の朝から、出来ることを

いきなり生活を変える必要はありません。ただ明日の朝、コップ一杯の白湯を飲むことから始めてみてください。それだけでも、腸は「そろそろ動く時間だよ」と受け取ってくれます。

腸もみtsumuguでは、薬を手放すことが目的ではなく「使わなくても大丈夫な日が増えていくこと」を大切にしています。

すぐに変わることは難しいですが、気長に取り組むことで負担にならないようにご自身の身体と向き合ってください。

「すこしずつでも、自分の腸と向き合ってみたい」そう思えた時が、はじめどきです。いつか「飲まなくても平気な日」を一緒に増やしていきませんか。日曜の午前、静かな時間の中でお待ちしています。

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